上がった株を、買い増すか待つか。少額保有しているノースサンド(446A)で、いま私が迷っていることです。
Notionの導入支援と人材の成長には期待しています。でも、株価がいつ上がるかは読めない。AIとの対話と決算資料から、少しずつ買って2〜3倍を狙う考えを整理しました。
Notionを導入したあとまで支える仕事に惹かれた
ノースサンドは、企業のITや業務改善を支援するコンサルティング会社です。Notionの販売代理店として、企業向け有料プランの契約から、導入設計や社内への定着までを支援しています。
Notionは、メモや資料、タスクなどをまとめて管理できるツールです。私も個人で無料版を使っています。以前はEvernoteを使っていましたが、Notionは使いやすく、ノースサンドとの関係を知ってから、会社への興味も深まりました。
社内SEとして働いていると、ツールを導入することと、仕事の中で使い続けてもらうことには違いがあると感じます。情報をどう整理するか、誰が更新するか、現場ではどう使うか。そこまで整えて、ようやくツールが日々の仕事に役立つようになる。
ノースサンドがその部分まで支援していると知って、会社を見る目が少し変わりました。個人で使って便利だと感じていたNotionが、企業の仕事を良くする入口にもなっている。ツールへの関心が、投資先としての興味につながったところです。
Notion公式にも、ノースサンドがトヨタの未来創生センターで、承認フローの自動化や情報管理などを支援した事例が掲載されています。こうした具体的な仕事を見ると、事業のイメージが湧きます。
AIとの対話で考えた、サブスクと実行支援の組み合わせ
AIとは、Notionが企業に広がったときの影響、サブスクによる継続収入、そしてコンサルタント数の成長について話しました。
まず惹かれたのは、ライセンスの契約・更新と、導入後の実行支援を組み合わせられることです。
Notionの公式説明でも、パートナーの収益は、ライセンス販売によるものと、導入・移行・教育などのサービスによるものに分けられています。販売には契約更新や利用拡大への対応も含まれます。
ノースサンドも、ライセンスと支援サービスを別料金で提供しています。私が期待する流れは、次のようなものです。
| 顧客の動き | ノースサンドに期待する仕事 |
| Notionを使い始める | ライセンス販売と、導入・移行の支援 |
| 使い続け、利用者や部署が増える | 契約更新・利用拡大への対応と、運用の改善 |
| 導入を通じて別の課題が見つかる | ほかのITや業務改善への支援につながる可能性 |
最後の行は私の仮説です。それでも、Notionをきっかけに顧客の仕事を知り、その後も役に立てるなら、かなり良い組み合わせに見えます。
例えば、最初は一つの部署で導入し、その後ほかの部署にも広がる。利用人数が増えればライセンスの契約規模が大きくなり、運用を整える仕事も生まれるかもしれません。新規顧客の獲得に加えて、既存顧客との関係を深めながら成長できる可能性があります。
個人的には、サブスクの継続性に期待しながら、実行支援でも価値を提供できる組み合わせに惹かれています。顧客はツールを使いこなすための支援を受けられ、ノースサンドはライセンス販売と支援の両方で収益を得られる。そうした関係が続くなら、これはWINWINのビジネスだなと感じます。
さらに、NotionのAI機能が進化し、企業の仕事の中で使われる場面が増えれば、導入や活用を支える仕事も広がるのではないか。そんな未来も生成AIと話しました。どの情報を入れるか、誰に見せるか、仕事の流れにどう組み込むかを考える支援には、価値がありそうです。
一方で、AIによって導入や設定が簡単になれば、支援の一部は減るかもしれません。Notionが便利になることと、ノースサンドの仕事が増えることは、実際の受注を見ながら確かめたいです。
ただ、Notionの利用料金のうち、どれくらいがノースサンドの利益として残るかは、販売条件や費用によって変わります。今回確認した資料では、同社の継続収益の金額や利益率、解約率までは分かりませんでした。
そのため、ここは成長への期待として持ちつつ、投資判断では会社全体の売上と利益を確認していきます。
もう一つの成長軸は、案件に入る人材の増加
AIとの対話で、もう一つ考えたのが、コンサルタントの人数です。
ここで見たいのは、人数が増えることで、売上も伸びる仕組みです。コンサル事業は、大まかには次の関係で考えられます。
売上の目安 ≒ コンサルタント数 × 稼働率 × 1人当たりの単価
稼働率は、コンサルタントがどれだけ案件に入れているかを示す数字です。顧客の仕事を担当できる人が増え、その人たちが案件に入り、十分な対価を得られれば、売上は伸びやすくなります。年間売上を考えるなら、人数は年平均で捉え、単価も年間にそろえます。
2026年7月末のコンサルタント数は1,916人で、前年同期から689人増えています。上期の稼働率は90%以上、平均単価は前年同期比6.5%上昇でした。
| 見る数字 | 今回の状況 | 私が注目した理由 |
| コンサルタント数 | 1,916人、前年同期から689人増 | 仕事を担う人材が増えている |
| 稼働率 | 90%以上 | 増えた人材が案件に入れている |
| 平均単価 | 前年同期比6.5%上昇 | 仕事の対価も上がっている |
私が期待したのは、人数の増加と、仕事の確保、単価の上昇が同時に進んでいることです。人を採っても案件に入れなければ売上にはつながりませんが、足元の数字からは、人員増を支える仕事もあると読めます。
実際、2027年1月期の上期は、売上高184.45億円、営業利益37.66億円。前年同期比では、それぞれ60.2%、68.7%増えています。
人員増が業績につながっている様子を見ると、もう少し長く成長を追ってみたくなります。ただ、人数が増えるほど採用・教育や管理も必要になるので、利益まで同じように伸びるかは引き続き確認したいです。
成長に期待しているけれど、今の株価にも期待は織り込まれているようにみえる
会社は2026年9月11日に通期の業績・配当予想を引き上げています。2027年1月期の会社予想は、次のとおりです。
| 項目 | 会社予想 |
| 売上高 | 405.60億円 |
| 営業利益 | 92.07億円 |
| 純利益 | 68.23億円 |
| 1株当たりの利益(EPS) | 98.89円 |
| 年間配当 | 35円 |
基準株価2,572円をEPS98.89円で割ると、PERは約26倍です。
*PERは、1株当たりの利益の何倍の株価になっているかを表す指標です。
私には、これからの利益成長への期待が入った価格に見えます。配当利回りも約1.36%なので、配当を主目的にするというより、成長を楽しみに持つ株という位置づけです。
ここで気を付けたいのは、会社の利益が減らなくても、株価が下がることはある点です。仮にEPS98.89円のまま、市場の評価がPER18倍になれば、計算上の株価は約1,780円。2,572円から約31%下になります。
PER18倍は、比較のために自分で置いた仮定です。それでも、成長に期待するなら、このくらい評価が揺れる可能性は頭に入れておきたいと思います。
株価2〜3倍を狙うには、どれくらいの成長が必要か
私は、将来の株価2〜3倍を期待して保有を増やすことを考えています。2,572円を基準にすれば、2倍は5,144円、3倍は7,716円です。実際の投資結果は、自分の平均取得単価によって変わります。
その水準を考えるために、AIと一緒に、人員数から売上・利益・株価を試算しました。
会社はコンサルタント数について、中期3,000人、長期5,000人を目標にしています。また、長期では売上高1,000億円、営業利益率30%以上を目指しています。長期目標の達成年は、今回確認した資料では分かりませんでした。
この方向性を参考に、次の仮定を置いています。
- 年平均のコンサルタント1人当たり売上を2,000万円とする
- この1人当たり売上には稼働率を含め、さらに稼働率を掛けない
- 純利益は営業利益の70%とする(税率30%を仮定し、営業外損益などを省いた簡易計算)
- 株式数は6,900万株で一定とし、PER20〜25倍で評価する
1人当たり2,000万円やPER20〜25倍は、私が試算のために置いた数字です。会社の業績予想ではありません。
| 年平均人数・営業利益率の仮定 | 売上高 | EPS | PER20〜25倍の株価試算 |
| 3,000人・25% | 600億円 | 約152円 | 約3,040〜3,800円 |
| 5,000人・25% | 1,000億円 | 約254円 | 約5,070〜6,340円 |
| 5,000人・30% | 1,000億円 | 約304円 | 約6,090〜7,610円 |
例えば、5,000人が年間を通じて働き、1人当たり売上と利益率もこの仮定に届くなら、基準株価から2倍前後、条件によっては3倍に近い水準を考えられます。数字にしてみると、何を期待して持つのかが少しはっきりしました。
もっとも、期末に5,000人になっても、その年の平均人数が5,000人になるわけではありません。増資やストックオプションで株式数が増えれば、同じ利益でもEPSは小さくなります。
2〜3倍は私が狙いたいリターンであり、実現するという予測ではありません。 人材が増え、その人材が仕事に入り、利益を残せる状態が続くことを期待しています。
上がる時期は読めないので、少しずつ買うことを考える
ここまで調べて、ノースサンドの成長を長く追ってみたくなりました。でも、会社に期待していることと、いま買い増すと決めることの間には、まだ迷いがあります。
安く買いたいし、買った直後に下がるのは嫌です。一方で、値下がりを待っている間に上がり続けたら、「もう少し買っておけばよかった」と思うはず。いつ上がるかが読めないからこそ、購入時期を分けることを考えています。
例えば、毎月の投資予算を決め、その範囲で買い増す。毎回一定金額を投資するドルコスト平均法の考え方を取り入れ、購入時期を分けるイメージです。
この方法なら、一度の判断に大きな金額を乗せずに済みます。株価が上がる途中にも下がる途中にも買うため、最安値を狙う買い方ではありませんが、買う時期を決めきれない私には合うかもしれません。
ただし、個別株を少しずつ買えば損失を防げるわけではありません。業績への期待が崩れたら、買い増しを止めることも必要です。株価が急に上がり、利益成長を大きく先取りしたと感じたときも、追加額を抑えるか、いったん休むことを考えます。
それに、同じ2倍でも、到達まで3年なら株価の年率リターンは約26%、10年なら約7.2%です。配当や税金を除いた計算ですが、長く待つほど良い結果になるとは限りません。成長のペースも、持ち続ける判断の材料にしたいと思います。
私は、証券口座を使い分ける考え方でも書いているように、株を持つ目的を分けています。ノースサンドは、SBI証券の特定口座で成長を期待して持つ株です。ほかの投資との配分を見ながら育てていきたいです。
30%下がっても慌てないために、持ちすぎない
ノースサンドに期待しているからといって、ここに資金を集中させるつもりはありません。ほかの株や投資信託にも投資し、一社の値動きが資産全体を大きく左右しないようにしたいです。
例えば、ノースサンドが金融資産の5%を占めている場合、この株だけが30%下がると、資産全体への影響は約1.5%です。ほかの資産が動かないと仮定した例ですが、保有比率を抑える意味が分かります。
もちろん、ほかの株も同時に下がることはありますし、ノースサンドの下落が30%で止まる保証もありません。それでも、投資額を抑えておけば、気持ちの持ち方は変わります。
私としては、一時的に含み損が30%になっても、生活やほかの投資を崩さずに持てる金額にする。そのくらいの覚悟で、成長を待ちたいです。
値下がりが気にならなくなるとは思いません。だからこそ、「期待している会社だから、もっと買いたい」という気持ちだけで、保有額を増やしすぎないようにしたいです。
一方で、採用が止まる、案件が減る、稼働率や単価が下がるなど、期待していた成長に変化があれば見直します。自分が受け入れられる値下がりと、事業の見方を変える必要がある状況は、分けて考えたいです。
次の決算で期待を確かめたい
次の第3四半期決算発表は、2026年12月11日の予定です。私が特に見たいのは、次の四つです。
| 確認すること | 見たい変化 |
| コンサルタント数 | 採用・定着が進み、人数が増えているか |
| 稼働率 | 人が増えても、90%以上を保てているか |
| 平均単価 | 上昇を続けられているか |
| 利益と育成体制 | 採用・教育の費用を吸収し、増えた人材を支えられているか |
特に、人が増えているのに、稼働率と単価が一緒に下がるようなら気になります。利益率も、四半期ごとの変動だけで決めつけず、前年同期や通期計画と合わせて見ていくつもりです。
AIの進化が、コンサル事業全体の需要や生産性にどう影響するかも気になります。実際の案件や利益にどんな変化が出るかを追いたいです。
今の私は、Notionの契約・更新と実行支援の組み合わせ、そしてコンサルタント数の成長に魅力を感じています。少し保有しているからこそ、決算を読むのも楽しみです。
次の数字を確かめながら、少しずつ持ち株を増やせるか考えていきます。数年後に、あのとき興味を持って調べてよかったと思えたらうれしいです。
同じように買い増すか待つか迷っている方は、期待する成長の条件と、下がっても無理なく持てる金額を一緒に考えてみると、判断を整理しやすくなると思います。私がその金額を考えるときの軸は、会社員投資家の資産運用方針にまとめています。成長に期待しながら、普段どおり暮らせる持ち方を探したい、という考え方です。
参考資料
2026年10月4日までに確認した資料です。株価試算と購入方法は、これらを参考にした私自身の仮定・考え方です。

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